一家団らん(2025年10月31日)

一家団らん(2025年10月31日)

10月の頭に、久しぶりに家族で集まりました。

家族4人、ばらばらに暮らしているため、集まるのは約3年ぶりです。

せっかくの機会ということで、家族写真を撮ることになりました。

場所は原宿のど真ん中・竹下通りのすぐ横にある写真館を予約。

今回の集まりは、このたび結婚する姉を祝うためのものです。

母は張り切り、姉へのサプライズを計画。写真館に到着するタイミングで、家族から姉へ花束をプレゼントして、その花束を手に記念撮影をしたい!とのこと。

事前に、母と私で、原宿周辺のよさげな花屋をいくつかピックアップし、母が選んだ花屋さんに連絡。希望の雰囲気を伝えて、準備は万端。あとは、花束を受け取って、姉に渡すだけです。

当日、いざ、家族みんなで原宿へ。

写真スタジオに行く前に、母は一人で花屋さんへ花束を受け取りに行く予定です。ところが、日曜の原宿は、歩くのがやっとなほどの混雑。その状況を知らない母は、写真館の予約時間とそこから徒歩10分ほど離れた花屋さんでの受け取り時間をほぼ同時刻にしていました。

土地勘もなく走れない母は、「なんとか言い訳して抜け出して、花屋さんに行ってきて」と私に耳打ち。
仕方がないので、事情を知らない姉と、知っているはずなのに何もしない兄に、「ちょっと用事があるから先に行ってて」と告げ、花屋さんへ向かいます。時間ぎりぎりだからやめて、と正論を言う姉の声は、いったん聞こえないふり。

花屋さんは原宿の坂の上。わき目もふらずに必死で駆け上がり、無事、花束を受け取りました。

しかし、坂は下りの方が足にくるもの。おめかしして慣れないドレスにヒール、くわえて大きな花束も抱えています。人ももちろんごみごみ。もうすべて投げ出そうかと思いましたが、母と姉(と兄)の笑顔のために原宿の人混みをかきわけ走り、なんとか写真館へ到着。

しかし、予約時間に5分ほど遅れて到着した私に、怒り心頭の姉。
怒る姉に「これ、家族から」と花束を渡す汗だくの私。サプライズがうまくいかず、悲しそうな母。そして、やはり何もしない兄。

撮影前の空気は最悪です。

幸いにも前の組がちょっと押していたため、全員にクールダウンの時間が与えられました。経緯を話し、あらためて花束を渡すと、姉もようやく嬉しそうな顔に。

撮影時にはその花束を手に、家族みんなでにこやかに、なんとも仲よさげにうつることができました。

そんな形で家族写真の撮影は無事終了。

母はご満悦で、撮影データをさっそくスマホの待ち受けに設定していました。

姉も、帰宅後すぐに花束を飾ったようで、花瓶に生けられた花の写真が送られてきました。

その写真がこちらです。

花束

もう二度と原宿を走りたくはないですが、母と姉(兄も)が喜んでくれたので、よかったです。

uta